肌のうるおいやハリをケアする成分として、ヒアルロン酸を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか?
ヒアルロン酸は、数ある化粧品原料の中でも特に保湿性に優れているため、化粧水やクリーム、美容液など、さまざまなスキンケアアイテムに配合されています。
そして、ヒアルロン酸配合アイテムの1つとして、マイクロニードルパッチの認知度も上昇してきました。
しかし、ヒアルロン酸という言葉を聞く機会が多くても、どんなものなのかをあまり知らない人も多いでしょう。そこで今回は、ヒアルロン酸の正体や役割、マイクロニードルパッチの特徴などについて紹介します。
ヒアルロン酸とは?
テレビ番組やCM、雑誌などさまざまな場面で耳にするヒアルロン酸。
なんとなく美容や健康に良さそうというイメージを持ちながらも、どんな成分なのでしょうか?ヒアルロン酸とは一体何なのかについて解説します。
ヒアルロン酸① 真皮層に含まれるクッション
ヒアルロン酸は皮膚の真皮層に含まれる成分の1つです。
真皮層にはコラーゲンが網目状に張り巡らされており、それをエラスチンと呼ばれる成分が繋ぎ止めています。
そして、ヒアルロン酸はコラーゲンやエラスチンの間を埋めるように存在し、クッションのような役割を果たしています。
また、皮膚以外にも目の硝子体や関節軟骨などにも含まれ、緩衝材や潤滑剤としての役割も果たしています。
ヒアルロン酸② 肌の弾力やハリを生み出す
皮膚の真皮層に含まれるヒアルロン酸は、コラーゲンやエラスチンなどとともに、肌の弾力やハリを支える役割を担っています。
また、ヒアルロン酸は水分を保持する能力が高いので、肌のうるおいをキープする働きもあります。真皮層のヒアルロン酸が少なくなると、肌の弾力が失われ表面も乾燥してしまいます。
ヒアルロン酸③ 年齢とともに減少
肌の弾力やハリ、うるおいを保つために重要なヒアルロン酸ですが、残念ながら年齢とともに減少することが分かっています。
40代後半から減り始め、70代には赤ちゃんと比べてわずか1/5にまで減ってしまいます。加齢によるハリやツヤの低下、乾燥などの肌状態の変化は、ヒアルロン酸の減少も大きく関係しているのです。
ヒアルロン酸④ 食品にも含まれる
ヒアルロン酸は、鳥の軟骨や手羽、豚足、ふかひれ、うなぎなどの動物性食材、山芋やオクラ、モズクなどの植物性食材に豊富に含まれています。
ただしヒアルロン酸を食べたからといって、美肌効果があるのかどうかはまだわかっていない状態です。※
ヒアルロン酸を飲んだときの効果については、作用の仕組みの解明、最適な服用量の決定、大規模な無作為対照試験での効果の確認など、まだ信用できる情報がありません。買ってまで飲む必要がある商品とは思えません。
※参考:https://www.min-iren.gr.jp/?p=36229
化粧品におけるヒアルロン酸の役割
ヒアルロン酸を含む化粧品は数多く存在しますが、実は化粧品が浸透できるのは皮膚の一番外側にある角質層までです。
というのも、皮膚には「バリア機能」という異物の侵入を防ぐ働きがあるからです。
「ヒアルロン酸は真皮層にあるから、化粧品に含まれるヒアルロン酸も真皮層まで届く」というイメージを持つ人もいるかもしれませんが、100%そうではありません。
ただし、ヒアルロン酸には高い保湿力があるので、肌表面に留まってうるおいを守る働きがあります。
持続的にヒアルロン酸配合化粧品を使うことで、肌を乾燥から守ることができるため、さまざまな肌トラブルを防ぐことにつながるといえます。
そんなヒアルロン酸をもっと肌の深くまで浸透させる方法はあるのでしょうか?
マイクロニードルパッチとは?
従来の化粧品よりも効率的にヒアルロン酸によるうるおいをお肌に届けられるアイテムがマイクロニードルパッチです。
近年話題となっています。
本章ではマイクロニードルパッチの特徴や使い方、おすすめポイントについて紹介します。
マイクロニードル① ヒアルロン酸でできた針が付いたパック
マイクロニードルパッチとは、ヒアルロン酸でできた小さな針が無数に付いた、パックタイプのスキンケアアイテムです。
針と言っても非常に細かい針なので、痛みはほとんどありません。
少しチクチクと痛みを感じる場合もありますが、数分で慣れてくるという声が多いです。
実際編集部の複数メンバーでも試していますが、皆数分後に慣れていました。
※どうしてもダメな人はパックを外してください。
ヒアルロン酸は分子サイズが大きいため、従来の化粧品では十分に角質層まで届けることができません。
しかしマイクロニードルパッチは、肌に貼ったヒアルロン酸の針が溶け出すので、肌の深いところまでヒアルロン酸を届けることができます。
そのため、従来の化粧水やパックでは物足りない、でもサロンや美容皮膚科に行く時間やお金がないという人におすすめできるのです。
マイクロニードル② 利用は簡単!気になる部分に貼るだけ
マイクロニードルパッチは、目元や口元など気になる部分に貼るだけでOKです。
基本的には5~6時間貼りっぱなしにする必要があるため、夜寝る前に貼り、翌朝はがすという使い方がおすすめ!
肌の水分によって針が溶け出すので、化粧水や乳液などでしっかりとスキンケアをしてからはしましょう。
ただし、油分の多いクリームを塗ると油分の膜ができてしまい、はがれやすくなります。
そのため、マイクロニードルパッチを貼る部分にはクリームを塗らないようにしましょう。
また、貼るときに手が濡れていると針が溶けてしまう可能性があるため、乾いた手で貼るようにしてください。
はがすときは、皮膚に刺激を与えないように、ゆっくりはがしましょう。そして、いつものようにスキンケアをしてください。使う頻度は週に1回が目安ですが、気になる方は週2回ほど使うとよいでしょう。
マイクロニードル③ 角質層にしっかり浸透
ヒアルロン酸は高い保湿力を持ちますが、1つ1つのサイズが大きいため、肌内部には入り込みにくいという特徴があります。
そのため、従来の化粧品ではヒアルロン酸の効果を十分に発揮することが難しくなってしまいます。
一方、マイクロニードルパッチは、ニードルによって、ヒアルロン酸を角質層にしっかりと行き渡らせることができます。
また、貼っている間に肌の水分によってヒアルロン酸の針が溶け出します。そのためダイレクトに保湿力の高いヒアルロン酸を届けることができるため、従来の化粧品よりも高いうるおいを実感できるのです。
貼って寝るだけで手軽にスペシャルケアができるので、忙しい人、特殊なケアをめんどうだと感じる人にもおすすめです。
マイクロにニードルパッチはこんな人におすすめ
ヒアルロン酸をより効率的に角質層に届けることができるマイクロニードルパッチ。ヒアルロン酸には高い保湿作用があるため、以下のようなさまざまな肌の悩みを持つ人におすすめです。
- 肌の乾燥小ジワが気になる人
- シミが気になる人
- 目元のくまやシワが気になる人
- ほうれい線が気になる人
- ヒアルロン酸の効果を実感したい人
目元や口元の乾燥はもちろん、小ジワやくま、ほうれい線などが気になる人にもおすすめです。
乾燥はシミやくま、ターンオーバーの乱れなどさまざまな肌トラブルの原因になっているため、マイクロニードルパッチによって幅広い悩みに対応できるといえます。
まとめ
ヒアルロン酸は、皮膚の真皮層に存在し、コラーゲンやエラスチンとともに肌の弾力やハリを支える役割を担っています。そのため、ヒアルロン酸が減少するとシワやたるみなどにつながります。
ヒアルロン酸をそのまま顔に塗るだけでは真皮層まで浸透することができませんが、角質層に行き渡ることにより肌のうるおいをキープしてくれます。
マイクロニードルパッチは、貼っている間にヒアルロン酸の針が溶け出すため、従来の化粧品よりもダイレクトに角質層に届けることが可能です。
肌の乾燥やシワ、くま、ほうれい線などが気になる人や、従来の化粧品では物足りないという人は、マイクロニードルパッチでスペシャルケアをしてあげましょう!